はじまりは相も変わらず

 捨てることを目標にしたのに、なかなか捨てずにいる。そんな日々を過ごしている。習慣の力とは恐ろしいものだ。習慣の力とは意思の力だと思う。その意思の弱さが今ある不満足な自分を帰られずにいるのだ。
 習慣を変えれば、人は変わる。そんな心理を知った気でいる。けれども、習慣を変えるということは、人生を変えていくことだ。なぜなら、習慣とはそれまで生きてきた自分の軌跡であり、スタイルだからだ。スタイルを壊すことは勇気がいる。けれども、今の自分が不十分であることは何よりも知っている。今は、もがきのときなのだ。
 そのもがきが果たして、自分を変えるのかがわからない。常にプラス1を積み上げているのか、それともマイナス1を積み上げているのか、その意識も遠のき始めている。しかし、その日々の積み重ねの大事さに気づいているが故に、いまここを大切にしない、自分の弱さに後悔を繰り返しているのだ。

【14−03】
まんがと図解でわかる空海と密教 (宝島SUGOI文庫)

まんがと図解でわかる空海と密教 (宝島SUGOI文庫)

 入門書というと、図解というのはなんとなく安直なような気がした、今までは。けれども、イメージもつかめない、言葉もなじみもない、そんなときは、こういった図解やわかりやすさというのは大事だと思った。分かった気になるというのは、最終的にはよくないのかもしれないけれども、初学者の第一歩としては、大事なのではと思う。細かい部分はまだまだ読まなくてはいけないけど、密教とは言語よりも、身体性の仏教なのだと理解した。

【14−02】
ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMベーシック編)

ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMベーシック編)

 別に研究者ではないのだけれども、なんとなく面白そうだと思って手に取った本。研究とはどういう筋道を追って、どういう頭の使い方をしてといったことが懇切丁寧に書かれている。わかりやすくユーモアにあふれている。きっと、おもしろい大学の授業とはこういった抽象的で原理的なことが「わかった」と思える瞬間のだと思う。研究者でなくても、ひとつの体系的な頭の働かせ方を学ぶにはよい本だと思った。