2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧
文章心得帖 (1980年)作者: 鶴見俊輔出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 1980/05メディア: ?購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る
というと、アントニオ猪木の詩集の題名だが、ここでメモるのはちとちがう。鶴見俊輔氏の文章からである。 自分はいかなる馬鹿であるか、 自分はいかなる馬鹿になるか、 いかなる馬鹿として自分を見るか、 多様な人生観のわかれめとなる。*1 馬鹿にもいろいろ…
最初はそのよさが分からず、最悪だ。と思ってたんだけど、今では最高のアルバムだと思う。特にメランコリックな気分のときは。深海アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史出版社/メーカー: トイズファクトリー発売日: 1996/06/24メディア: CD購入: 6人…
日本の思想 (岩波新書)作者: 丸山真男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1961/11/20メディア: 新書購入: 25人 クリック: 248回この商品を含むブログ (213件) を見る
権利の上に長くねむっている者は民法の保護に値しないという趣旨も含まれている、というお話だったのです。この説明に私はなるほどと思うと同時に「権利の上にねむる者」という言葉が妙に強く印象に残りました。いま、考えてみると、請求する行為によって時…
パニくったときは、3分間の空白をもつ。そして、立ち止まって考える。衝動的ではなく知性的に。
学者という響きが自分は好きだ。その響きに自分はすごく深遠なものを感じる。その一方で、学者というと、どうも変わり者とか、使えないとかいうように、揶揄される。 自分は、文系なので理系の先生方がどんな人々かは知らないけれど、自分の知っている限り、…
子どもに他人の価値をより自分を評価することを気づかせると、嫉妬が生ずる。子どもはむしろ自分の理性の概念により自分を評価すべきである。したがって、謙虚とは、もともと自己の価値を道徳的完全性と比較することに他ならない。そこで、例えばキリスト教…
ゼンダ城の虜―苔むす僕らが嬰児(みどりご)の夜作者: 野田秀樹出版社/メーカー: 白水社発売日: 1992/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る劇団夢の遊眠社「ゼンダ城の虜?苔むす僕らが嬰児の夜?」 [VHS]出版社/メーカー: SME・ビジュアルワー…
赤頭巾 目ん玉をもってついてこい、今宵は少年のイースターだ。忘れるな、切っても生えてくる。それが少年のしっぽだ。だからもしも少年のしっぽを、なにかのはずみで切ってしまったというのなら、どこか夜の屋上でアドバルーンのはずみに結んでしまえ。 ト…
風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)作者: 坂口安吾,坂口三千代,川村湊出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/10/03メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (23件) を見る
というわけで、なんとなく疲れがたまり、胸の辺りがどんよりとして重い。気持ちがものすごく黒い。そのときの思い浮かべるのが坂口安吾の「風と光と二十の私」のこのくだりである。 彼等はいつも私にこう話しかける。君、不幸にならなければならないぜ。うん…
『本居宣長』や『考えるヒント』などを読むと、品のいいおじいさんという感じだが、処女作が入っているこの初期の作品集を読むと、その血肉沸き踊るような勢いある文体にびっくりさせられた。Xへの手紙・私小説論 (新潮文庫)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: …
○○であると、言い切ってしまうと、まるで港カヲル。 それはさておき、最近なんとなく頭をめぐっていたのは「女は俺を成熟させてくれた唯一の場所である」という言葉である。 たしか、小林秀雄の本に出ていたよなという記憶はあったのだけれども、それが何の…
盗まれたリアル―90年代演劇は語る作者: 長谷部浩出版社/メーカー: アスキー発売日: 1998/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る
今日は、久々の観劇。観てきたのは、野田秀樹「ロープ」@シアターコクーン。 今回の感想はと言うと、野田秀樹の劇作が転回したということにつきると思う。というのも、野田秀樹というと、「コトバ遊び」とか「世界が交錯していく劇構造」というような言葉で…
今日のR25ロングインタビューを読んでいて、金言発掘!!! 「まずビッグ・ピクチャー…プロジェクト全体からどんな成果を得られるのかを定義します。最初と最後のスケジュールを決め、そこから逆算し、ここまでに何をする、ここまでに何をする…ということを…
情緒ではなく、乾いた、 冗長ではなく、シャープな、 ウェットではなく、ドライな 響くような、届くような、 鋭い文体を。
同じ著者による哲学史、ブックオフで100円!!!はじめての哲学史―強く深く考えるために (有斐閣アルマ)作者: 竹田青嗣,西研出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 1998/06メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (22件) を見るググったり…
である。すっかり時間が過ぎるのは早いもの。だって、2000年代が始まって、もう7年たったんだもの。もう、ミレニアムなんて言葉は忘れ去られているんだろうな。 今年もはじまった。ということは、何かをはじめるということである。その論理的帰結が正しいの…