2007年スタート

 である。すっかり時間が過ぎるのは早いもの。だって、2000年代が始まって、もう7年たったんだもの。もう、ミレニアムなんて言葉は忘れ去られているんだろうな。

 今年もはじまった。ということは、何かをはじめるということである。その論理的帰結が正しいのかは別として、早速はじめようと思う。
 
 何をはじめようか。そこで、最初に読んだのは、竹田青嗣『自分を知るための哲学入門』である。なぜそれを手に取ったか、それは自分にもわからない。ただなんとなく、感覚的に、そうとしかいえない。

 この本は、たしか樋口裕一『読むだけ小論文』のブックリストに載っていたため、それで受験生のときに買って、結局読まずにいたものだ。積読状態で、いや、何度か読んだ気がするんだが、なんとなく本棚を整理しながら、気になり、きちんと全部読んだといえるのは、今回がはじめて。

 感想は、なるほどな、ということである。明晰に語るということは、こういうことなのかなと思った。こういう自分の理解のエッセンスとその妥当性をいかにして語るのか、その方法を学ぶ上ではすごく参考になった。

 もちろん、これで哲学を理解できたとはいえないかもしれない。けれども、それを学ぶ上での呼び水としては、ベターのだと思う。これも何かのきっかけだろう。もはや死語かもしれないが、アカデミズムの府ともいえる大学に入ったのだから、それを学んで旅立っていきたい。

 したがって、卒業を控え、将来のための準備をしなければならない今年のテーマは、「哲学」にしようと思う。そして、言うまでもなく、ノルマ年間100冊(速読・再読も含む)も!!!

自分を知るための哲学入門 (ちくま学芸文庫)

自分を知るための哲学入門 (ちくま学芸文庫)