師走

 師走の中で一年を振り返る。今年の一字は「体」だった。何かを体現するとともに、体に目を向ける1年にしたいからだった。

 しかし、体調を崩すことが多かった。人生の一つの転機が訪れた。自分はどう生きたいのかを考えさせられた。何をしたいのか、何を望んでいるのか、そんなことを問いかけながら、心身ともに目一杯だった。

 今までだったら無理がきいた。けれども、もう無理がきかなくなってきた。踏ん張りがきかない。それは年齢のせいかもしれないし、そうでないかもしれない。

 いずれにせよ、今までの自分ではないというのは確実に言える。もはや、無理はいけない。シンプルに自分がなすべきことで精一杯だ。

 年齢を重ねる中で、自分でできること、やれそうなことが見えてくる。惑うことが多い。でも、その惑いこそがこの1年の成果なのかと気づく。迷いながら、自分が力を注ぎたいことに目を向ける。自分の人生の地平が見えてきた1年だった。

チャレンジ

 新たなチャレンジをする。デザインしている時は、ワクワクする。しかし、それを実際に行うと、いろんな不安が大きくなる。それは、今までの自分のやり方とは違うからこそ生まれる不安だろう。

 自分のやり方は賞味期限が切れ始めている。それはよくわかっている。だからこそ、モデルチェンジをしていかなくてはならない。部分変更することもできる。けれども、根本にある設計思想を変えていかないと、大きく変わらない。

 何事も始めるには労力がいる。見えないからこそ、何が必要かも分からない。やってみることによって、見えることがある。その見えてきたことが成果だ。まずは、その勇気を持って変えた自分を褒めよう。やってみなければ、分からないことはたくさんある。その中で修正していくことが大事なのだ。

 チャレンジし、不安な状況を改善しようと足掻くこと。その足掻きから見えてくるものが自分にとっては財産なのだ。

歳をとること

 歳をとるこ、キャリアう現実
 
 を重ねればは違ったきないれないことれる
 

 を意識する。消費ではなく、わい、考える人間でいたい。なものを大切にし、人としての味わい をもつ。ただ数を重ねるのではなく、味わいを価値にしたい。

腹八分の理由

 暴飲暴食と呼ばれる生活をして気づいた。ストレスがあるときは、好きなものを食べたり、飲みたい酒をたらふく飲みたいことを求め、毎晩飲み歩く。

 ふと気づくのだ、酒や食べ物を消費していると。

 味わうのではなく、ただただ流し込む。食べるというよりは、モノを流し込むという快楽に浸っている。飲み過ぎて、食べすぎると感覚が麻痺する。美味しいという境界線をこえ、それを単なる消費するだけとなってしまう。

 なんだか、虚しい。食べること、飲むことは欲望を満たす行為ではあるが、それが際限なく虚しい行為になってしまう。美味しいものなはずなのに、ただ目の前のもの平らげるだけの対象となってしまう。つまり、流し込めればなんでも良くなってしまうのだ。

 腹八分とはよく言ったものだ。それは、健康だけではなく、程よく味わうための線引きなのである。

探求の夏

 自分は何をしたいのか、何を目指すのか、そんなことを考える。難しくない。シンプルだ。

 大したことのない自分を受け入れる。けれども、大したことができない自分を受け入れることもできない。難しい性格だ。シンプルに何をしたいのか、という問いを考えればいい。

 シンプルだけど、難しい。What do you want? この問いについて考えを巡らせる夏にしたい。色々考えのではなく、立ち戻るべきは、What do you want?だ。

 自分のwantが見えないから、こんがらがってしまっている。wantという欲望から始めることだ。自分の欲望の自覚こそが、わたしの始まりだ。そこを掘り下げていくことが次につながる。

 コツコツと自分を掘っていく。地味だけど、それが力強く生きるコツな気がする。改めて、What do you want?

プライドを捨てる

 前の自分をひきづっていた。きっと自分なら大丈夫という慢心があった。評価されているという自信もあった。しかし、そんなプライドは木っ端微塵に吹き飛ばされた。結局のところ、変なプライドをもって、うまいことを言って、新しいものを生み出さなかった。それが今回の結果につながっているのだ。

 だから、新たにチャレンジしていく。もう一度、新しい事実を作り出す。これからは勉強の日々だ。新しいものを吸収して、自分自身を更新していく。それが今回の結果の意味のような気なのだ。

 安住するのはまだ早い。修行不足、そんな言葉が頭をよぎった。カッコつけて、わかっている風なことを言ったって、現実はどうなんだ。果たして、事実を作り出しているのか、そんな問いかけを自身に投げかけなくてはいけない。

 日々新たに、チャレンジする。これまでのやり方には賞味期限がきているのだ。この1年、新たにチャレンジをする。

手を動かすこと

 単に考えるだけでなく、アウトプットを最近心がけている。あれこれ考えるよりも、まずは実行に移してみる。それが次の一手を考える材料を与えてくれる。やらない理由を考えるよりも、やれる条件を考えることは、創造的だ。

 今までの延長線上の中でやっていくのではなく、新たな一手を打つことだ。慣性ではなく、新たに生み出そうとする主体的な行動こそが、思考を刺激する。自分を新たに更新している感覚になる。そうすると、マンネリな閉塞感に包まれた日々が新しい日々としてやってくる。

 頭ではなく、手を動かすことが大切なのだ。もちろん、考えることは大事である。けれども、考えることだけではいけない。アウトプットという手を動かすことによって、自分が乗ってくる。攻めの姿勢になる。

 理屈屋で終わるのではなく、実行によって事実を作り出すことだ。事実に基づいて考え、新たな現実を作り出す。これが仕事の面白さだと思う。