立ち食い蕎麦屋で思う

 朝、天たまそばとおにぎりを食べながら、キャリアについて思いを馳せた。きっかけは、元同僚のキャリアアップだ。自分は、そうした道を歩もうと思ったら、歩めたんだろうなと思う。これは、負け惜しみでもなく、単純にそう思うのだ。

 そのためのチャンスもあった。けれども、しんどいなと思って、断ってきた。いまの自分は、30代におけるさまざまな決断、選択の積み重ねなのだ。

 40代のキャリアとは、30代で様々な選択によって伸びた道だ。戻ることのできな分岐点を経て、今の立場に至るのだ。望もうと思えば、いつでもできるという年代ではもうない。傲慢に構えることは許されない。やろうと思ったら、手をつけていかないと遠ざかっていく。

 人生とは、不思議だ。小さな選択が、実は後々に後戻りできない道を作っていくのだ。