フォーカス

 何かを焦っている。気が散ることが多い。机上が乱雑になっている。そうしたことの原因を辿っていくと、集中力がないということだ。取り組んだそばから、また他の選択肢を考えてしまう。その結果、中途半端に終わってしまう。

 集中力とは、忍耐力だ。集中するということは、他のことが気になっても、それを我慢して、それに向かう力だからだ。つまり、できていないということは、我慢する力がないのだ。その背景には、頭に浮かぶことを打ち消しきれない弱さがある。

 忙しさが集中力を奪う。忙しくても、集中して取り組んでいれば、そうした焦りを打ち消すことができる。つまり、選択と集中である。事業でも、個人でも、それは変わりない。

 心を一つに集中させるということがいかに難しいというのが分かる。いつでも何かにアクセスできるからこそ、アクセスしない我慢づよさが今の時代必要になってくるのかもしれない。