習慣から見えるもの

 習慣は失われるのが早い。ステイホームで身に付けた習慣が、いつの間にやら失われていく。単に生活が変化したからだ。家にいる時間が多ければ、それに応じた習慣がつくられる。仕事場にいる時間が多ければ、それに応じた習慣が生まれる。

 つまり、その状況と環境に適応した習慣がつくられていく。だから、今の生活に応じた習慣が生まれていき、それ以前の習慣が少しずつ失われる。その習慣を維持したければ、維持するための努力が必要となってくる。

 それゆえ、その努力は自分の今を取りまく状況と環境に抗う必要がある。ならば、それを維持するためには強い意思が前提となる。とすると、習慣というのは、環境ー状況、意思、努力の束といえる。

 習慣を見つめることは、わたしを見つめることだ。どんな状況ー環境にあるのか、どんな思いをもって日々行動しているのか、その結晶が習慣だからだ。習慣を見直すことがわたしを見直すことにつながっていくる。