環境と経験

 環境が変わる。関係もゼロからとなる。それによって、まったくもって見通しのない状況となる。その結果、疲労が蓄積し、さらなる悪循環を生み出す。4月はそんな状況であったと、ふりかえる。

 これで大丈夫だろうという、ある程度の信頼があることによって、私たちは生きやすくなる。信じられることというのは、生きる上で大事なことだと思う。特に、環境が変わった時こそ、何が何だかわからない状況だからこそ、ふと信頼出来る、安心できる存在があるというのは、自分にとって大きな力となる。うまくいかないことが続いたとしても、自己嫌悪の日々が続いたとしても、いったい自分は何をやってきたんだろうかと絶望的な思いを抱いたとしても、信頼があるだけで、なんとかやっていける。

 そして、新たな環境になったとしても、経験は自分を支えてくれる。きっとこうなんだろうという経験からくる予測によって、嵐の状況をなんとかやりきれる。けれども、やっぱり環境が変わるということは、思った以上に大変だ。これを乗り切った時に、どんな風景が見えているのだろうか。