私心を消す

 これまでとは違う状況で、これまで通りというわけにはいかなくなっている。正解はないからこそ、試行錯誤しながら、解決策を打っていく。全てうまくいくとは限らない。だから、様々な考えが交差し合う。思惑とは違う案が出てくる。案が通らない時もある。だから、感情的な対立も生まれてくる。

 だが、大事なのは、組織がうまく動いていくことだ。私がリーダーになることが目的であったり、私が仕切ることに注力していてもうまくいかない。正直、そこに私心が見えると、ひとはついてこない。本当に、組織をうまく動かし、相手にとって最善策なのか、そこが大事なところだ。

 自己満足のために、時間を死なせてはいけない。私が満足するのではなく、それが機能しているかどうかだ。まして、ベテランになればなるほど、冷静に自分を見られるかが鍵となる。私心から出発しているかどうか、その見極めが組織を回すときのポイントだ。