手を動かす

 たくさんのことがふってくる。手を止めるわけにはいかない。疲れていても、手を止めてしまったら、明日は回らない。だから、明日のために手を動かす。やるしかないから、どんどん手を動かす。

 頭に考えていたとしても、それがかたちにならなくては、意味がない。現実化していくことが私の仕事だ。だから、手を止めてはならない。手を動かすことが考えることだ。動きながら、考えていくことだ。

 ああでもない、ああしようといった理想論を描くことも時には大事である。でも、その理想論を描いて、構想するだけでは現実は変わらない。現実を変えていくためには、案を出し、そしてそれを現実にぶつけ、そして、それを修正、改善していくことだ。

 手を動かして、絶えざるフィードバックをしていくことしかない。そのためには、早めに手を動かしていくことだ。めんどくさがらずに、さっさと動き始めることだ。動き始めることによって、よりよい案が見えてくる。