傲慢さの予感

 今日、後輩にきついことを言った。正直、その仕事ぶりに苛立ちを感じたからだ。はっきり言って、何を準備し考えているのだ、そういった怒りすら覚えた。もちろん、自分は段取りが良い方ではない。けれども、わからないところは調べるし、聞くし、考える。そのことをなおざりにして、自分がやらせてほしいというのは、おこがましいと思えるべきだと考えたのだ。それゆえ、きつい言葉をあびせかけた。感情的にならないようにと言い聞かせながら、若干感情的になってしまったと思える。

 そうして、自らを省みる。自分は、あの時はどうだったのだろうかと。自分は過去を美化しすぎる傾向がある。だから、自分だったらと思ってしまうのかもしれない。加えて、今の職場の自分のポジションもあるのかもしれない。傲慢さがある程度許される立場だからだ。そこに甘んじて、どこか偉そうにして、物言い、立ち振る舞っている気がする。謙虚さを失っていると思う。意識、無意識に関わらず、馴れがでているのは確実だ。初心に戻ると言い聞かせながらも、やはり、意識と振る舞いは環境に規定されてしまう。だからこそ、環境の変化が今の自分にとって、大切だと実感する。