【14−14】習慣を獲得すること

 この1ヶ月、「捨」ということで少しずつ住の整理をしていた。それと同時に、新しい習慣を獲得しようとつとめていた。もちろん、途中でうまくいかないこともあった。それは、嫉妬が生み出す悪循環により自分を見失っていたことが大きな原因かもしれない。他者を見すぎることによって、自らを見失うことはよくあることだ。他者のあらを見つけることに躍起になってしまったことで、自らを謙虚に省みることが失われていったのかもしれない。結局のところ、それが自分が生み出す嫌なとげとなって、他者を刺していたのかもしれない。
 自らの刺々しさが他者に発揮されたとき、それは距離を生み、人を孤独にする。その孤独が生み出す嫉妬や怒りがますます自らを器の小さき者にしてしまう。他者への厳しい視線を自らに向け変えること、そのことでしか自らの痛みや苛立ちを抑えることはできないのだ。
 悪循環は悪循環を生み出すしかない。その負の連鎖をとめるのは、自分でしかない。そして、回り始めるとそれは加速度的に勢いを増す。だから今こそ、謙虚に、受け止めるしかない、自分の器の小ささと孤独を。受け止めることが、この感情の悪循環を止める術なのだ。