楽しさの裏側

 どうもテンションが高くなっている。明日までが憂鬱で、来なければいい、そんなことを思っていた日々だった。その反動として、変なテンションの高さがある。会話もなんだか、空回りしている。

 もちろん、会話を楽しむことは大切だ。そこに、あれも言おう、これも言おうとして、どこか会話の文脈を無視してしまう瞬間がある。周囲にその話が漏れ聞こえる。不快に思う人もいるだろう。

 やる気のなさを声高に語るのはカッコ悪い。同調したくても、ぐっとこらえる。使う語彙にも注意深くならなくてはならない。言葉は自分に返ってくる。だからこそ、丁寧な言葉を解き放つことが大切なんだ。

 自分の不安や憂鬱さをかき消すかのような、テンションの高さは決してほめられたものではない。大事なのは、その感情の根を探り、それを周囲に波及させないこと。楽しさに埋もれるのではなく、自らを省みること。楽しさの裏側にある根を探り当てることが大切なんだ。