【14−11】幸福な時間

 ここ数ヶ月、いや半年と行ってよいかもしれない、幸福な時間をいま過ごしている。それは、読書とジャズとコーヒーの瞬間だ。その読書というのも、いわゆる研究書(学術書)である。こう、ファーストフード感覚で味わうのではなく、いちぶんいちぶんずつ切り分けながら読んでいく、そんな読書だ。もちろん、たまには自己啓発本といったファーストフード感覚で読める本もよい。でも、余りにもそれが続くと、何か空虚な気持ちになる。自己啓発を読むことで、空虚な自分を発見するというパラドックス
 けれども、ここ二日間は、youtubeとアルコールで毒された日々から抜け出そうとしている。この飛躍の感覚は何だろうか?自分自身、ノっていると感じるのだ。この感覚は大事にしたい。ビル・エヴァンズを聞きながら、コーヒーを片手に読書に浸る、そんなスノッブな自分を愛してやまないとまではいかないが、やっぱりどこか青い学生気分でいたいのだ。そんなときの方が生産性や創造性が増すのだ。そんな幸福の瞬間を今年度続けられるのなら、それは偶然とはいえ、必要な休息であり、今の自分にとっての句読点なのかもしれない。