立場が人をつくる

 初めての立場になる。見るのではなく、やる立場になると、色々と変わる。それによって考えることが増える。今まで漠然と考えていたものを「具体化」しなくては意味がない。立場が人をつくるということを実感する。

 立場になって見えるものがある。

 立場とは、見え方だ。立場が高くなると、見える風景が変わる。変わることによって、自分の考えが変わっていく。立場に着く前はなんとなくだったものがなんとなくでは済まされなくなってくる。

 だからこそ、考えることが増える。どうすれば良いのか、目の前に見えてくる問題を解決しようと考える。具体策だけでなく、それを解決するための仕組みを考える。

 今自分が持っている手札を見返すだけでなく、過去の他の人の仕事も見返したり、あるいは、色々と相談したりする。それを具体的に形にして、提案する。

 そうして、過去の繰り返しではない、自分が変わっていく。立場は人を変わらせる。