誠実にやる

 嫌だ、嫌だ、と思う仕事がある。正直、放り投げてしまいたい。向かう途中、気持ちが滅入ってしまう。でも、やらなくてはいけない。どうしたものかと悩んでいた。

 ただ、何もしないわけにはいかない。できる範囲で、やろうとした。そしたら、少し道がひらけた。その仕事自体ではなく、普段の仕事を誠実にやっているからこそのような気がする。

 つまり、日々の仕事を一所懸命にやることだ。

 まさに、一所懸命。自分に与えられた場所でベストを尽くす。もちろん、人間だから抜けることもある。でも、やれることはやる。そしたら、自分の声を聞いてもらえる。

 声高に、自分のやったことを語ることはしない。黙々と、やるべきことをやる。ただただ、自分のやるべき事をやっていく。そうすることで、自然と自分の声を自然に聞いてもらえた。助けてもらえた。

 結果、嫌だと思っていた仕事にも光が見えた。救いの手が差し伸べられた。ほっとした。