頑張る

 頑張ることができた。限界で「疲れた」が口癖で、机上がめちゃくちゃだった。やりきらなくてはいけないことがわかっていた。時間が限られている。だから、常に「あれは、これは」という切迫感によって日々を過ごしていた。

 休みたい、このまま寝ていたいと思うこともあった。一つ一つをやる、それだけだった。もちろん、その中で感じる矛盾や不安感もあった。そんな負の感情に流されることなく、やることが求められた。

 そんな状態だったから、立場の弱い相手に当たることもあったと思う。そんな時にこそ、自分の人格が試されたとも思った。だから、自分自身が試さられる時間だったのだと強く思うのだ。

 では、通過した今はどう思うか。それは、ようやく終わったという実感しかない。だから今言えるのは、時間が解決してくれるということだ。時間が来れば頑張らざるを得ない。仕事だから、逃げるわけにはいかない。だから、頑張り切れたんだ。