いつもと違う時間

 ふだん帰らない時間に帰る。余裕のある夜を過ごす。喫茶店でコーヒーを飲みながら、小説を味わう。そんな時間に幸せを感じる。いつもだと、そんな時間を感じることがない。忙しくてあたりまえ。それって本当にしあわせ?

 なんだか、感覚がまひしている。残業前提で仕事している。定時退勤って、あたりまえになるべき。やるべきことを自分で増やしている。自分を充実させなきゃ、魅力的にならない。

 生き方の魅力性が大事なんだ。感化される、触発される、そんな存在でいたい。

 週末に疲れ果てた顔なんて、見せたくない。笑顔でいたい。笑顔で朝を迎え、明るくあいさつし、笑顔で週末を迎えたい。

 きりきりした生活からは、きりきりした関係性しか生まれない。こうありたいという人間でありたい。つらいことや困難があっても、笑っていられる人間でいたい。暗さからは、何も生まれない。こころにともしびをもたせるひとでありたい。