掃除と他者

 人を呼ぶようになると、掃除を心がけるようになる。よく見せようとする願望が根にあるからだ。細かいところまで、できるだけ注意深く、掃除機をかけ、拭き掃除をする。そうすると、部屋をきれいに保つことができる。

 人が来るということを前提にするならば、いつ来られてもよいように、片付けることを心がける。それによって、気分が良くなる。そして、訪ねる人との関係が良好になる。そういった人との縁の好循環を掃除は生み出す。

 あるいは、その時の自分の気持ちを反映する。掃除をしようとする意思を行動に移せるということは、それだけ気持ちに余裕があるからだ。余裕がなけれれば、ぐずぐずとそのままにして雑然とした空間のままでいる。その結果、私は忙しさにかまけて、どんんどん心を失っていく。掃除をしなことの悪循環が生まれる。

 掃除をすることを習慣とすることができた。けれども、物を捨てるということはまだまだできないでいる。捨てる思い切りの良さがと人を呼び込む人の良さを身につけたいものだ。