言葉の魔力

 ここ数日の自分の言動を省みる。そうすると、愚痴や悪口は7割だと反省する。そうした言葉を吐くことは、自分にとって心地よい行為だし、自分を理解してほしい、共感を得たいという行為なのかもしれない。けれども、あとで振り返ると、そのこと自体が自身の浅はかさや自らの人間性のなさを露呈しているにすぎないのだと思えてくる。
 好意をもつ相手に対して、愚痴を吐くことによって、興味を持ってもらおうとする。だが、その場は保てていても、それは相手を遠ざける。それは禁じ手だと思っても、それを繰り返してしまう。それが悪循環を生む。その悪循環をどこかで断ち切らなくてはいけない。自分を変えなくていはいけない、そのことは分かっている。しかし、マイナスな言葉が、私を変えることを拒むのだ。
 マイナスな言葉を吐かないこと。その言葉は、相手も曇らせる。曇らせない、晴れやかにする言葉を吐くことをしなければならない。明るい自らを保つこと。平常の自分をどう保つか、それが問題だ。