はて、2011年がはじまった。

 気付いたら、もう2011年になって15日経った。早いものだ。どうも、この「時間が経つのは早いものだ」という書き出しを書くのは何度目だろう。
 よくよく考えると、いわゆるゼロ年代が終わり、10年代に突入したのだ。ミレニアムといっていたのが、10年前だと思うと、時は確実に流れているのだ。
 さて、昨年は、「整」をキーワードに掲げた。身の回りの整理ができなかったが、仕事の面ではだいぶ「整」を意識し、行動できたと思う。自分なりに、なにが大切なのか、どこまでやるべきか、踏み込むべきか、そうしたことを考えながら、整えた。
 一昨年までは、やったほうがいいのかなと思ったが、それでは正直言って、自分がもたないのだ。なぜなら、それは他者の時間だから。自分の時間を生きること、そうした自分の時間を持てるように、整え、考えてきた1年だった。
 そして、それと同時に、自分なりの考え、思考を深めてきた1年だった。結局、自分のテーマが、深く深く、自分の中に根づいることを実感した。思考の道筋が見えた1年だった。
 では、2011年のテーマは

 「実」

 である。
 はじめは、「確」にしようと思った。確実にこなす、確かなものにする、といった意味でだ。しかし、「実行すること」「実を結んでいくこと」「実のあることをすること」、社会人4年目を迎える年だからこそ、そうした「実」を意識する1年にしたいと思った。「実」のある1年にしよう。

[11 読了7]
つながりの作法―同じでもなく 違うでもなく (生活人新書 335)

つながりの作法―同じでもなく 違うでもなく (生活人新書 335)

 私見だが、「当事者」「現場」というのが、90年代以降強力なインパクトを持っていると思う。そして、この本は「当事者」による著作である。一番ポイントだと思ったのは、「治療の論理」「運動の論理」「研究の論理」という「論理」によって分析しているところ。「異質性」や「多様性」を「承認」することの重要さは多くに認められるところだろう。しかしながら、「寛容」や「支援」は「運動の論理」にとどまりがちな印象を持つからだ。そこを突破する力として「研究の論理」という枠組みはおもしろいと思った。

[11 読了6]
丸山真男 音楽の対話 (文春新書)

丸山真男 音楽の対話 (文春新書)

 なかなか見つからなかったが、運よく地方の書店に行った際においてあったのでゲット。音楽を語る丸山真男について書いた本。が、音楽について語りながら、丸山真男の思考の根がどこにあるのかを掘り下げていこうとする好著。

[11 読了5]
洞察力―本質を見抜く「眼力」の秘密 (PHP文庫 ナ 1-1)

洞察力―本質を見抜く「眼力」の秘密 (PHP文庫 ナ 1-1)

 勝間本の中で、「三毒追放」を知った一冊と紹介されていた本。仏教的な観点から、洞察力とは何かを考察している。が、読みながら思ったのは、西洋哲学の立場からではないにもかかわらず、「理性」「感性」「悟性」というカントの提示した認識の枠組みと通じると思った。

[11 読了4]
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: ハードカバー
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 新年、ブックオフで購入した。昨年ブームになった講義本。最初のお金を増やす話には度肝を抜かれたというか、自分には思いつかなかった。発想がそこまで行かなかった。つまり、重要なことは、今の自分が思いもつかない発想できること、換言すれば、どこまで、今の自分から跳躍できるかということである。

[11 読了3]

 ずっと積読のままだった、ホリエモンおすすめの経済学本。今年は、リアルに問題を語れるよう、経済学を勉強しようと思い、読んでいる。竹中氏曰く「経済とはつまるところ共同体のあり方」であり、「信用がポイント」であるという。つまるところ、小泉改革における竹中氏の役割とは、「共同体のあり方=社会構造」を変えることだったんだなと、妙に腑に落ちた。それと、同時に経済を「信用」を軸に考えると、理解しやすいな思う。

[11 読了2]
論理哲学論考 (岩波文庫)

論理哲学論考 (岩波文庫)

 新年早々、箱根を見ながら、読了。言い切り型なので難しい。しかも、論理学の知識が??なので、なおわかりずらい。しかし、なんとか読みきった。自分としては後期の「言語ゲーム」論につながっている気がした。野矢本を読もうと思う。とにもかくにも大切なのは、明晰に語ること。そして、私が語れること、論理空間こそが、私の限界なのだ。

[11 読了1]
そうか、君は課長になったのか。

そうか、君は課長になったのか。

 『働く君に〜』の著者のリーダー論。大切なのは、リーダーにとって大切なのは明確化することである。たしかに暗黙知も組織にとって大切である。しかし、それらが集団内で共有されるように、明確にしていくことが重要なのだ。「こう動いてほしい」と思う前に、そのマインドが共有されているかが肝要なのだ。