これまた「ウェブ時代」関係の著作。この著作を読みながら、ウェブ時代とは「内発的動機付け」の時代なのだと思う。学生時代に心理学の授業で、動機付けには報酬や地位といった「外発的」なものと満足感や達成感といった「内発的」なものがあると学んだ。このタームによって筆者のいうウェブ時代を解釈するならば、それは、「外発的」な貨幣・地位よりも「内発的なる」志を充たす仕事を求めやすくなった時代である。結果として、ウェブという環境を背景に、オープン・フレキシブル・リベラルを特徴とする個々がつながりあう「志向の共同体」なるものが生まれつつある時代である。ということは、つまり、ウェヴ時代が「内発性」の時代である以上、その自らが何を欲するのかを見つめると同時に、それを遂げるために何が必要なのか客観視することが重要である。