夏は終わり秋に

 夏は終わり、秋になる。新天地に来て、半年が経とうとしている。早いといえば、早いし、先が見えないといえば、先が見えない。
 夏のはじまりに願ったことは、叶わなかった。身体の不調が襲った。やはり、身体が大事だと思う。
 自分なりのスタイルが見えてきた。けれども、それはある種の勢いや生きのよさを失うことにつながると思う。淡々と仕事を進める。しかし、顧客が遠ざかっている気がする。
 ひとつのシステムが確立していく一方で、顧客が離れていく気がする。その溝をどう埋めるか。インセンティブをどう埋め込むか。そこに今の自分の課題がある。

[12読了26]
男は女で修行する。 ~ビジネス運を上げる60の法則~ (だいわ文庫)

男は女で修行する。 ~ビジネス運を上げる60の法則~ (だいわ文庫)

[12読了25]
人の短篇集 (角川文庫)

人の短篇集 (角川文庫)

 とても息がつまりそうな感覚に襲われ、学生時代に長く住んでいた街を訪れた。なくなった店もあれば、思い出せない街の風景もある。1000日以上過ごした街なのに、記憶からは消えていて、ただなんとなく消えているという感覚だけが残るのだ。そして、やるせなくなるとよく入っていた古本屋で手にした一冊。それは、生きることのやるせなさを短い物語の中で味あわせてくれる。以前、手にしたときは単行本だが、今回は文庫本。こんな物語あったかなという思いにも襲われたが、学生時代に思い出のある電車に揺られながら、そして、定食屋で昼食を食べながら、やるせない思いを味わいながら、読み終えた。きっと、いまの自分も、あの時と同じように、やるせなさが充満しているのだろう。

[12読了24]
ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書)

ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書)

 修行とは「矛盾に耐える」こと。世の中は、矛盾に満ちている。その矛盾をそのまま飲み込むこと。吐き出さずに、ぐっと飲み込むこと。そこに、修行の意味がある。飲み込んだ矛盾が噺だ。噺家とは、業の矛盾の肯定だ、と談志風に締めておこう。

[12読了23]
鮨屋の人間力 (文春新書)

鮨屋の人間力 (文春新書)

晒す生業だからこそ、技術と人間修行が求められる。