ある集団において、ある状況下においてどうすればよいのかという「共通認識」を持つことは大切である。ある集団を仕切る人間は、そういった「共通認識」をメンバーが持って動くことを望む。
しかし、そうした共通認識は得てして、その集団において明確に語られ、確認する作業しないままに、なんとなくのままになってしまう。それって常識だよね、ふつうはこうするだろうという「常識」が形成される。
けれども、そうした常識が、その集団の成員ひとりひとりにとって常識たり得るかといったら、そうではないないだろう。であるからこそ、明確に言葉にして伝えることが大切なのだ。
その場、その場で、気を使って動いて、「いや、ちがう」と訂正されると、こっちのモチベーションが下がってしまう。だからといって、なにもしないと「どうして動かないんだ」といったイライラがこちらに伝わってくる。
暗黙の了解のつもりでも、実は了解し合っていない。それゆえ、思いと動きがちぐはぐになっていく。
それゆえ、すれ違いをなくすためには、「語る」ことも大切だし、「語り合う」ことがもっと大切なのだ。そして、そうした「語り合い」ができるような、協働する他者との関係、すなわち同僚性の構築が重要なのだ。つまり、「語らう関係性」こそが、ある集団、組織がうまく回っていくエンジンなのだと思う。
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