ぼやっとする。

 休みなのに、休みではない、そんな日々が続く。感情が落ち着かない。怒りをコントロールできないでいる自分がいる。そんな自分に気づいているのに、それを止めることができない。
 目の前にある仕事をひたすらこなしていく。ビジョンもなにもなく、ただあるがまま、流れるがままにこなしていく。そうして、こなしていくという感覚が、余計に自分をいらだたせる。
 ワンマンを自認する同僚とどう働くか。組織が組織ではなくなっている。フォロワーというよりは、しょうがないなというあきらめによってともに仕事する。同僚性が崩壊している、だれも口には出さないが、感覚的に共有しているのだと思う。共有するのが、事業のビジョンや方法ではなく、崩壊の感覚だというのがなんとも悲しいし、切ない。

[h23読了 38]
学級経営10の原理・100の原則―困難な毎日を乗り切る110のメソッド

学級経営10の原理・100の原則―困難な毎日を乗り切る110のメソッド

 成功ではなく、失敗をしないためのシステムづくり(学級経営)論である。あえて、失敗しないためということろが味噌である。そうした姿勢に自分はシンパシーを感じる。どうしても私たちは華やかな「マネジメント」論にひきつけられる。しかし、経営で大切なのは、まず組織を崩壊させないことである。うまく人組みをしていくことである。本書で気になったのは、「リーダーは指導力ではなく感化力」「指導言は具体的描写であること」である。決して、これは単なる学級経営論ではないだろう。むしろ、組織を作るために失敗しないための原理がそこにはある気がするのだ。

[h23読了 37]
「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力

 デッドラインを意識した仕事術の紹介である。シンプルに言うなら、デッドラインとは仕事に制約をつけるということである。それは時間的、物理的な意味でということである。制約があるからこそ、禁欲できる。禁欲があるからこそ、本質に迫る、シンプルな道筋を見つけようと努力する。そして、それこそがロジカルな思考力を鍛え、仕事力が上がるのである。また、リーダーシップの前に、フォロワーシップを説くのは、梅棹氏のリーダーシップ論と重なるものである。

[h23読了 36]
社会学を学ぶ (ちくま新書)

社会学を学ぶ (ちくま新書)

 内田隆三氏の社会学的思考の軌跡に沿って、社会学の理論を説明する。マルクスぐらいまでは理解できたが、パーソンズルーマンと時代が進むにつれて、理解ができなくなっていく。頭がついていかない。逆に言うと、社会学創成期の、デュルケム、ウェバー、マルクスはシンプルな一方で、現代に近づくにつれて理路が複雑になっていくような気がする。とりあえず、たまには社会学、そしてアカデミックな読書をと思い読んだ。