ストレスと布石

 ストレスをためないことは、とても大切だと思う。何をしていても、ストレスがあって、今に没入できない。中途半端に楽しんでしまう。その結果、ストレスがたまる。

 ならば、ためない流れをつくることが優先課題だ。自分にとって、一番のストレスとは、仕事が積み上がり、やるべきことに忙殺されることだ。あれやらないと、これやらないというストレスが気持ちの余裕を奪う。イライラする。面倒くさがる。他者を疎ましく思う。空間と時間がつまる。

 よどんだ流れを止めるには、布石が必要だ。ダムのように、一気に止めるのではない。布石を打つことにより、その流れを弱める。

 そして、弱めるだけでなく、コツコツと水脈を掘り続けることによって、精神の渇きを癒す。渇ききってからでは遅すぎる。水脈を掘り続け、泉を見つけ、それによって、生の渇きを潤す。単調な日々かもしれない。けれども、その単調とも思える習慣の修正の中にこそ、生の潤いがある。