開くこと

 5月くらいに、ある憧れの人の家に行った時以来、自分の家をオープンにしよう、人を招く家にしようと決めた。それ以来、自分の部屋を片付けること、整理することを少しずつではあるが、心がけてきた。そのおかげもあってか、1年近くだれも呼んでいなかった人を呼ぶようになり、飲むようになった。

 人を呼べるようにするために、部屋を片付ける。それによって、気持ちも落ち着く。片付けが習慣化する。それによって、開放的になる。こうして人を招くという歓待の態度は、よい波を生み出している気がする。人気とは、人の気をひくこととするならば、やはり歓待は大事だと思う。

 もちろん、自分が人気がある、という傲慢な思い上がりをしているわけではない。ただ、人を呼ぼうとするその精神が、みずからの生活を明るくしているということにつながっていることを実感するのを禁じ得ないのだ。