学びほぐすこと。

 どうも自分は、抽象的な言葉を扱うのが得意ではないらしい。その論理を追って、その内容を理解したり、知識として仕入れるのは比較的「できている」らしい。けれども、それらの概念という言葉を使って、議論するのがどうもできない。
 要するに、まだわかっていないのだと思う。もうすこしいうならば、理解できてもいないのだと思う。つまり、表面的な、上っ面の理解でとどまっていて、概念を自分になじませる作業をきちんとやっていないからこその、あやふやさなのだと思う。
 結局、理解した「つもり」という状態でいるゆえの、自信のなさ。一言で表現するなら、そういうことなんだと思う。
 だから、いろいろ仕入れるのは大切。これは、大前提。でも、これから大切なのは、「素材」をうまく自分で料理できること。そのためには、さくさくとではなく、より具体的にして、ほぐしていくこと。逃げるように大上段に構えるのではなく、身の丈にあった構え方をする。
 これを意識して読み、学ぶことが今年の自分の態度のテーマ。