【h22読了68】人間の未来―ヘーゲル哲学と現代資本主義 (ちくま新書)作者: 竹田青嗣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/02メディア: 新書購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見る

著者自身、「哲学的」ということを強調するが、むしろ思考は社会学的であると感じた。もっとも、それを感じたのは不安の超克するための「暴力の縮減」というワードだ。これはルーマンの『信頼』の「複雑性の縮減」の変奏ではないかと感じた。そして、普遍ルール社会の条件作り、いわば普遍ルール社会のシステム論をここで論じようとしているのではないかと思った。これは、再読したがゆえに、持った感想。そして、社会学的であるがゆえに、見田宗介の仕事に共感しつつ、寄り添うっているのではないかと考えた。