最近、自己啓発本として注目されている『7つの習慣』より、抜書き。
信頼残高という名の財産*1
人間関係において、小さなことは大きなことである。*2
自分の持っている基礎的な期待が裏切られたと感じれば、信頼の貯えが減少することになる。*3
「九十九人の心をつかむ鍵を握っているのは、ひとりの人に対する接し方だ」ということである。ひとりの生徒、ひとりの子供に対する行いと愛が、ほかの九十九人に対する愛のあり方を伝えるのだ。そのひとりの人に対してどう接するかによって、九十九人に対する思いやりのあり方が伝わる。それは、すべての人は結局のところ個人だからであり、ほかの個人に対する接し方を見ているからである。
誠実さとは、相手を騙したり、下心を持ったり、人の品位に合わない一切の話を避けることでもある。*4
「お辞儀をするなら深くせよ」*5
根を変えなければ、果実を変えることはできない。*6
Win-Winとは、当初それぞれの当事者が持っていた案ではなく、全く新しい第三の案の存在を信じることであり、相手や自分の考えに限定される必要はなく、より良い方法があるはずだと確信することである。*7
成熟した人とは、自分の気持ちや信念を表現する勇気と、相手の気持ちや信念を尊重する思いやりのバランスがとれている人のことである。*8
信頼残高こそがWin-Winの本質である。*9
信頼残高が高ければ、相手に対する接し方はどうなるだろうか。仕事を任せ、なるべく相手の邪魔にならないようにするだけである。*10
相手に対して本当に影響を与えることができるかどうかは、あなた自身が模範を示すこと、つまり日頃どう行動しているかにかかっている。*11
感情移入の本質は、相手に賛成することではなく、感情的にも知的にもその人のことを正確に理解することである。*12
影響を与えるには、まず影響されなければならない。そして、そうするには、本当に理解しなければならないのである。*13
優秀なエンジニアは、橋を設計する前に、まずその場所に加わる力などを理解しようとする。良い教師は、生徒のレベルを把握してから教える。そして、良い生徒は、応用する前に理解する。良い親も、評価したり裁いたりする前に、まず子供を理解しようとする。評価の鍵は理解である。すぐ評価したり裁いたりすれば、全体的な理解にいたることはない。*14
あなたの正直な気持ちの表現が、相手の精神を養うのだ。その正直さが真の感情移入を起こさせ、新しい理解と知識をもたらし、コミュニケーションの過程を維持させる興奮と冒険の気持ちを生み出すのである。*15
「師を真似ることを求めず、師の求めたものを求める」*16
最後「師の」というくだりは、まさにそうだ。