☆基本五原則
第一原則 発想は、既存のアイディアの組み換えで生じる。模倣なくして創造なし。
第二原則 アイディアの組み換えは、頭の中で行われる。
第三原則 データを頭に詰め込む作業(勉強)がまず必要
第四原則 環境が発想を左右する。
第五原則 強いモチベーションが必要*1
☆発想はどのように行われるか。
①創造的な活動においては、あらゆる可能な組み合わせをいちいち比較考慮するのではなく、直感的な判断によって無意味な組み合わせを最初から排除している。この直感的判断を支配しているのは、「審美的感情」である。
②重要な科学的発見の多くは、偶然のきっかけで得られたように見える。しかし、重要なのは、それに先だって、発見者が「考え続けていた」ことだ。これが潜在的な意識の活動を始動し、そこが発想が行われていたと考えられる。
したがって、発見のプロセスを、没頭期、潜伏期、啓示期に分けてとらえることができる。*2
自信のなさから、発想に挑戦しようとしない人がいる。これは、「発想は独創」という思い込みが原因になっている場合が多い。*3
小市民的満足やマンネリズムに陥ると、発想の意欲がなくなる。*4
本質的でないものを切り捨てて現実を近似するのが、モデル構築のポイントだ。ガリレオは、空気抵抗を切り捨てることによって、正しい世界認識に到達できた。*5