止まってはいけない。止まったら、とどこってしまう。だから、休むことも許されないと思っていた。
そう思っていたら、休んだ方がよい事態に直面した。
確かに、仕事に行くという選択肢もあった。けれども、緊張の糸が切れたというのか、ひと休憩してもいいんじゃないのか、という言葉が頭をよぎった。きっとどうにかなるだろう、そんなふうに思えてきた。
無責任というばそうだろう。けれども、休みたかった。休まずにはいられなかった。無理をするのではなく、休んじゃえば、そう内なる声が聞こえてきた。
結果、休んだら、晴れ晴れとした。もちろん、やるべき役割を他人がやることになったのは申し訳ないし、きっとてんやわんやしているだろう。
でも、自分の人生なんだ。本音が聞こえてきたのだ。そして、やっぱり自分は責任ある立場よりも、多少、無責任でいい立場で、程よく責任をもちつつ、好き勝手やることがいいのだと痛感した。